研修・学習の効果を上げるポイント:統計データからご紹介します

オンラインスクール・講座
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コロナ禍を経て、オンライン学習・研修がかなり一般化されてきました。
パーソル総合研究所さんが、2021年に「コロナ禍における研修のオンライン化に関する調査」を実施され、オンライン研修においてどのような方法をとると効果が上がるのか、をまとめておられましたので、要点をご紹介します。

調査対象とサンプル回収数は、人事部門の研修担当者400名と受講者2000名となっています。

自習のみの学習と、講義を挟む学習ではどちらが効果が高いのか

まとめられた資料によれば、「ドキュメントを読んでおいてください、動画を見て学んでください(自習形式)」と「それらの間に講義を挟み、復習までカリキュラム化されている場合(講義形式)」だと、後者の方が学習効果が高いことが分かったそうです。

  • 講義を挟む場合は46.5%が学習目標を達成した
  • 自習のみの場合は、32%であった

資料中の表現を借りると「自習型eラーニングよりも、プラスアルファで講義を入れる形式のカリキュラムの方が効果が上がる」となります。

オンライン・オフラインでの講義に効果の差はあるか

では、講義をオンライン・オフラインで行った場合、学習効果に差が出ているのでしょうか。
資料によれば、会場に受講者を集めるオフラインと、オンラインで講義するタイプの研修は、成果に差がないということです。

講義自体を実施すること自体に1つ目の効果を上げるポイントがあり、それがオンラインでもオフラインでも変わらない、ということのようです。
ただし、その前後のカリキュラムをしっかり実施することが重要とのこと。

講義さえやれば良い、ということではない

とりあえず受講者を集めて講義をやれば結果が伴うというわけではない、ということであれば、どうすれば良いのでしょうか。
資料によれば以下の段取りを踏むことが結果を出すために必要であるとのことです。

 事前学習、集合研修、事後復習、フォローアップの流れを踏む

資料によれば、以下の段取りが良いそうです。

  • 事前学習を実施してもらう、動画やドキュメントを使って自習形式で良い
  • その後、オンラインやオフラインでの講義を実施する
    • 講義では「きいているだけ」を避けるための工夫をする
      • メモを取らせる、というのが基本だけども重要
      • 穴埋めプリントみたいなものでも良い

上記の講義以降のカリキュラムが重要で、学習効果を上げるのにとても効果的だが4割の法人しか取り組めていないポイントが以下だそうです。

  • 講義後は簡単でも良いのでテストを実施する。必要に応じて復習用の動画やドキュメントを準備する。
  • 対面でのフォローアップを可能な限り実施する。学んだことを実際どのように活用するのか、どのように活用すると良いかをマンツーマンで指導するなどする。(オンライン・オフライン問わず対面が良い)

オンライン化することの重要なポイント

学習効果を上げるために、事前学習からスタートし、講義を受け、復習し、小テストを受け、最終的に学んだことをどう活用できているか・するか、のフォローアップを実施する、というのは、自身の経験と照らし合わせても(学生・浪人時代の学習を思い返すと)間違いない段取りと言えそうです。

また先述のように講義をビデオ通話などでオンライン化する、というポイントが重要なわけではなく、段取りに沿ってオンライン学習をさせることが重要なポイントとなりそうです。

  • 事前学習、講義、事後テスト、フォローアップ、の流れが見える化できており、受講者は学習の全貌が把握でき、その順に学習をすすめられる。
    • オンライン学習であれば、手順を整理して見せられる。
    • 何をどういう順番でどのようにやるのかがわかることは重要。
  • 複数のシステムをまたがずに、1つのプラットフォームで上記の段取りを踏んでいける。
    • 予習は社内ストレージに収められたPDFで、〇月〇日の講義は△のビデオ会議システムで、復習は□□で、、などになると、受講側も手順の理解が煩わしいく、講義を提供する側の管理もややこしくなる。
    • 手順の理解などに気を取られず、集中して学習をすすめられるのが理想。

いかがだったでしょうか。
貴社の研修も、もう一工夫することで研修効果が上げられるポイントがあるかもしれませんね!

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