国や自治体が提供している補助金や助成金を、事業に活かしたいとお考えの企業さまも多いのではないでしょうか？
しかし、制度の概要を把握するのが難しく、手続きも煩雑な場合が多いため、諦めてしまう方もいらっしゃると思います。
また、申請に不備があると事業開始に遅れが出たり、最悪の場合は助成金が支給されないといったことも起こり得ます。
そんな失敗を防ぐためにおすすめしたいのが助成金の申請代行サービスです。
本記事では、人材開発支援助成金を例に申請代行の内容や、おすすめの代行会社をご紹介いたします。
※補助金・助成金は、その内容や条件に変更が入る場合があるため、最新・正確な情報は必ず各助成金や補助金のHPをご確認ください。本記事の内容はあくまでもご参考程度に考えていただければと存じます。
助成金申請代行とは？どんなサービス？
助成金の申請代行とは、補助金や助成金の申請に必要な手続きを代行してくれるサービスです。複雑な申請書類の作成、審査機関とのやり取り、採択後の手続きのサポート等、一貫して支援してくれます。
助成金申請代行を利用するメリット
補助金申請代行を利用することにより、以下のようなメリットがあります。
- 時間と手間を削減できる
制度の把握、申請書類や事業計画の作成等、助成金の申請には大きな時間と手間がかかりますが、代行サービスを利用することでこれらを大幅に削減できます。 - 採択率が向上する
経験豊富な専門家であれば、過去の経験から助成金の審査基準やポイントを熟知しているため、採択される可能性が高まります。
- 専門家のアドバイスを受けられる
社内に助成金や補助金に詳しい人がいる企業はそう多くないでしょう。
代行サービスを利用すれば、助成金に関する疑問や不安を解消してくれる、心強いパートナーとなります。
助成金と補助金の違いは？
補助金と助成金、どちらも聞いたことあるけど同じなの？何が違うの？という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
簡単に説明すると、以下のような違いがあります。
助成金と補助金は目的をはじめ、申請時期や支給金額等、実は様々な違いがあるのがお分かりいただけたかと思います。
申請代行サービスを検討している方にご注意いただきたいのが、助成金の申請代行は社会保険労務士（社労士）のみが行えるということです。
社労士資格がない者が、助成金の申請代行を業として行うことは違法となります。悪質な業者も存在するので、実績や評判など、依頼する前にしっかり確認しましょう。
もし違反した場合、助成金の不正受給と判断されます。支給された助成金の返還だけでなく、違反金の支払いや企業名の公表といったペナルティが課されてしまいますので、注意しましょう。
補助金に関しては、社労士以外でも申請代行が可能です。
なお、事業主自身が助成金や補助金を申請することはもちろん問題ありません。
申請代行を依頼できる補助金・助成金は？
申請代行を依頼できる代表的な補助金と助成金を6つご紹介します。
業者によって対応できるものや、得意としているものが異なりますので、事前に確認しておきましょう。
補助金
1.IT導入補助金
概要：中小企業・小規模事業者が、ITツール（ソフトウェア、ハードウェアなど）を導入し、業務効率化や生産性向上を図るための補助金。
補助内容：ITツール導入に必要な経費の一部を補助。補助額は、導入するITツールの種類や規模によって異なりますが、数十万円～数百万円程度が一般的です。
2.ものづくり補助金
概要：中小企業・小規模事業者が、生産性向上や新製品開発を行うための設備投資を支援する補助金。
補助内容：設備投資に必要な経費の一部を補助。補助額は、事業計画の内容や規模によって異なりますが、数百万円～数千万円程度が一般的です。
3.創業補助金
概要：新規創業を支援するための補助金。事業計画の作成から資金調達、販路開拓まで、創業のあらゆる段階をサポートします。
補助内容：創業に必要な経費（設備資金、人件費、広報費など）の一部を補助。補助額は、事業計画の内容や地域によって異なりますが、数十万円～数百万円程度が一般的です。
助成金
1.人材開発支援助成金
概要：従業員の能力開発や人材育成を支援するための助成金。従業員に職業訓練などを実施する際に、その費用の一部を助成します。
助成内容：職業訓練費用、教育訓練費用などの一部を助成。助成額は、訓練の内容や人数によって異なります。
2.キャリアアップ助成金
概要：正社員以外の従業員（パート、契約社員など）を正社員化したり、賃金アップや教育訓練などを実施したりする際に、その費用の一部を助成する制度。
助成内容：正社員化、賃金アップ、教育訓練などの費用の一部を助成。助成額は、キャリアアップの内容や人数によって異なります。
3.雇用調整助成金
概要：経済上の理由により事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、従業員の雇用維持を図るために、休業手当などの一部を助成する制度。
助成内容：休業手当、賃金などの一部を助成。助成額は、休業の規模や期間、従業員の賃金などによって異なります。
申請代行に依頼できる内容とは？
補助金・助成金の申請には様々な工程があります。
下記は先述した「人材開発支援助成金」を例に、申請代行会社に依頼できる内容をご紹介した表になります。
| 時期 | サポート内容 |
| 申請前 | ・助成金に関する相談、ヒアリング
・対象となる訓練コースの選定・申請に必要な書類の確認・準備（資料等） ・助成金申請書類の作成 ・申請手続きの代行 |
| 申請中 | ・審査機関への問い合わせ対応
・審査状況の確認・報告 ・必要書類の追加提出 ・審査に関するアドバイス |
| 申請後 | ・助成金交付決定通知の受領
・交付申請書類の作成 ・助成金の受領 ・実績報告書の作成・提出 ・支給申請書類の作成 ・助成金の受領 |
| その他 | ・助成金に関する質問・疑問への対応
・労働法規に関する相談 ・人材育成に関するアドバイス |
上記は一般的な流れで、代行会社や助成金の種類によってサポート内容が異なる場合があります。
事前に、必ず代行会社に具体的なサポート内容を確認するようにしましょう。
申請代行にかかる費用はどれくらい？
先述した通り、助成金申請前から申請後まで、代行会社では幅広くサポートしてもらえます。
気になる費用感はどれくらいなのか確認しておきましょう。
| 費用項目 | 一般的な相場 |
| 着手金 | 100,000~150,000円前後 |
| 成功報酬 | 採択金額の5~15%前後 |
費用は基本的に着手金と成功報酬が必要になることが多いです。
着手金とは、代行会社へ依頼した際に必要な費用です。
成功報酬は、補助金や助成金の申請が通過し、無事にお金を受け取ることができた際に代行会社へ支払う費用です。
これらはあくまでも目安のため、代行会社によって異なります。
依頼する際は、複数の代行会社から見積もりを取り、サポートの内容や費用感を比較して検討しましょう。
助成金の申請代行会社3選
株式会社HelpTech
補助金、助成金を活用したシステムの導入支援に強みがあり、eラーニングと組み合わせた助成金申請が得意。
| 着手金 | 要お問合せ |
| 成功報酬 | 要お問合せ |
公式サイト：https://helptech.jp/
社会保険労務士法人 大和T&M
公的助成金の申請代行を重点的に行っている社会保険労務士事務所で、申請件数は、累計2,000件以上の実績を誇る。
| 着手金 | 5万円（採択されなかった場合は返金。受給できた場合は成功報酬から差し引く） |
| 成功報酬 | 30％ |
公式サイト：https://www.yamato-sr.jp/
社会保険労務士法人・労働保険事務組合 経営管理センター
顧問先2500社の実績があり、助成金申請の専門チームを配置。総申請件数は2000件以上を誇る。
| 着手金 | 要お問合せ |
| 成功報酬 | 要お問合せ |
公式サイト：https://kanricenter.com/
人材開発支援助成金に対応したeラーニングシステム「オウルキャスト」
人材開発支援助成金を活用して企業向け研修事業を始める
人材開発支援助成金は、従業員の能力開発や人材育成を支援するための助成金です。この助成金を活用し、「eラーニング研修を、企業向けに販売・提供する」といったことが可能です。
自社のノウハウをeラーニング教材として提供し、受講する企業は助成金を受給して研修サービスを受けられるようになります。
受講する企業は支払うコストの一部を助成金でまかなうことができるため、研修を受けるハードルを下げられるといったメリットがあります。
人材開発支援助成金受給のために必要な機能要件を満たしたシステム
オウルキャストは人材開発支援助成金の受給に必要な下記の要件を満たしています。
- 受講者の学習時間の把握
- 受講時間のレポートデータ出力
- 修了証の発行
様々な形式のeラーニングコンテンツを配信できることはもちろん、「顧客毎に研修コースを管理」「顧客内での受講管理」等、企業向けの研修サービスに必須の機能を完備しています。
また、人材開発支援助成金に関する次のようなサポートも行えます。
- 「研修事業の構築」に関するサポート
助成金に対応した研修コースの構築をお手伝いする支援 - 「助成金の申請代行」のサポート
社労士と連携し、研修受講者の助成金の受給申請をお手伝いする支援
製品について詳しくはこちらからご覧ください。
https://owlcast.jp/lp/btob-training/