この記事で分かること
近年、BtoB企業の間で、自社の専門知識を活かしたeラーニングサービスへの参入が活発化しています。
背景には、DXに対応できる人材育成の必要性が高まり、リスキリングが注目されていることがあります。
これに伴い、eラーニングサービスは、BtoB企業にとって新たな収益源として魅力的な選択肢となっています。
しかし、いざBtoB向けeラーニングサービスを立ち上げようとしても、
- 数多く存在するeラーニングシステムの中から、どれを選べば良いのかわからない
- 自社に最適なシステムの選定方法がわからない
といった課題を持つ方も少なくありません。
そこで本記事では、BtoB向けeラーニングシステムの導入を検討している企業様に向けて、
- eラーニングシステムを導入するメリット
- システム選定の際に押さえておくべき重要なポイント
- おすすめのBtoB向けeラーニングシステム6選
をご紹介します。
eラーニングシステムとは
eラーニングシステムとは、インターネットを利用した学習システムの事です。
学習管理システム(LMS:Learning Management System)とも呼ばれ、
受講者はパソコン、タブレット、スマホから、時間や場所を選ばずに学習を進めることができます。
管理者は学習コンテンツの配信や、受講者の理解度、学習の進捗状況などをシステム上で簡単に把握できます。
eラーニングシステムは、主に以下のような場面で活用されています。
- 企業向け(BtoB向け)の研修ビジネス
- 社員研修・社員教育
- 通信教育
- オンライン講座 など
BtoB向け研修でeラーニングシステムを導入するメリット
BtoB向け研修にeラーニングシステムを導入するメリットには以下が挙げられます。
1.運営コストの削減
対面研修に比べて、会場費や移動費、研修資料の印刷・配布コストを削減できます。
2.効率的な研修ビジネス運営
一度作成した教材は繰り返し利用できるため、
より質の高い教材作成や、新たな講座の開発に集中することができます。
3.受講者の進捗状況を正確に把握
テストやレポート機能により、受講者の理解度や受講進捗を正確に把握できます。
BtoB向け研修でeラーニングシステムを選ぶポイント5つ
BtoB向け研修に最適なeラーニングシステムを選ぶポイントは以下の通りです。
1.必要な機能が揃っているか
スムーズな研修運営には、以下のような機能が必要です。
- 教材コンテンツの提供
- 自社教材の利用
- 研修カリキュラムの作成
- 受講者のグループ分け(役職別や、部署別に研修内容を変えたい場合に必要)
- 学習進捗管理
- 理解度チェック (テストなど)
- 受講者への連絡機能 (掲示板、メッセンジャー、メール配信など)
- ライブ配信、オンラインMTG機能 など
2.助成金に対応しているか
eラーニングシステムの中には、助成金制度に対応しているものがあります。
研修を提供する事業者から見ると、自社の商品(研修)で助成金が使える状態にしておくと、受講者側の費用負担を軽くすることができるので、研修サービスの利用促進に繋がります。
助成金の概要と活用事例について詳しくは、以下の記事で解説しています。

3.料金体系(手数料)
eラーニングシステムの料金体系は、主に3つのパターンがあります。
- 受講生の数に応じた従量課金制:受講者数が増えるほど料金が高くなります。
- コンテンツ課金制:研修コンテンツ数が多いほど料金が高くなります。
- 定額制:毎月定額の料金を支払います。
自社の規模や研修内容に合った料金体系を選びましょう。
4.教材・動画の制作支援
eラーニングシステムの中には、教材・動画制作を支援するサービスを提供しているものがあります。
動画制作の内製化支援や、動画制作代行サービスなどを活用することで、質の高い研修コンテンツを制作できます。
5.自社ブランドの独自性を打ち出せるか
独自性の高いeラーニングシステムを構築することで、競合との差別化、ブランド認知度の向上、受講意欲の向上といった効果が期待できます。
具体的には、独自ドメインの使用や、サイトデザインのカスタマイズの自由度が高いeラーニングシステムを選ぶとよいでしょう。
BtoB向け研修でおすすめのeラーニングシステム6選!
おすすめのオンライン講座プラットフォームを6つ紹介します。
1.オウルキャスト/株式会社ストランダー
オウルキャストは企業向けの研修ビジネスに強いeラーニングシステムで、
人材開発支援助成金に対応しています。
動画やWEB記事、テストやPDF、修了証等、
様々な形式のeラーニングコンテンツを組み合わせた研修コースを作成できます。
また、顧客企業毎に研修コースの割り当てや閲覧・受講権限の設定が行えるため、
研修の効率的な管理と安全な提供が可能です。
人材開発支援助成金の申請に対応した機能を備えており、助成金の申請代行のサポートも行っています。
オウルキャストサイト
https://owlcast.jp/lp/btob-training/
2.AirCourse/KIYOラーニング株式会社
Aircourseは、豊富なコンテンツと使いやすさが魅力のサブスク型eラーニングシステムです。
1,000コース、5,500本以上の動画が用意されており、多様なニーズに対応可能です。
また、直感的でシンプルなUIデザインで、初めての方でもスムーズに学習を進めることができます。
Aircourseサイト
https://aircourse.com/
3.etudes/アルー株式会社
etudesは、人材育成のプロフェッショナルであるアルー株式会社が提供するeラーニングシステムです。
マニュアル不要の直感的なUIで使いやすく、誰でも簡単に操作できます。
質の高い学習コンテンツの提供やシステムの企業内での活用方法の提案まで、人材育成の専門家によるサポートで、受講者のスキルアップを促進できます。
初期費用0円、1か月から契約可能な手軽さも魅力となっています。
etudesサイト
https://etudes.jp/
4.LearningWare/株式会社プロシーズ
LearningWareは、20年以上の運用実績を誇る、信頼性の高いeラーニングシステムです。
企業研修から学校教育まで、幅広い分野で活用されています。
3社以上の要望があれば機能を実装するという開発ポリシーのもと、顧客の要望に応じて柔軟に機能改善に対応してくれます。
30以上の多言語に対応しており、多国籍企業での研修にも対応しています。
LearningWareサイト
https://www.pro-seeds.com/learningware/
5.KnowledgeDeliver/株式会社デジタル・ナレッジ
KnowledgeDeliverは、教材作成ツールを搭載したeラーニングシステムです。
管理画面内で音声や映像、テロップ、動作アニメーションを追加した教材を簡単に作成できます。
自社で研修教材を作りたい場合におすすめです。
Web会議ツールとの連携機能もあり、一方的な学習だけでなく、ディスカッション形式の研修を行うこともできます。
学習の成果を可視化するオープンバッジ発⾏にも対応しており、受講者のモチベーションを引き出す機能も用意されています。
KnowledgeDeliverサイト
https://www.digital-knowledge.co.jp/product/kd/
6.WisdomBase/株式会社シェアウィズ
豊富なテスト形式や、オンライン試験の不正防止機能が充実しているサービスです。
特に資格を付与する研修を実施したい場合におすすめのシステムです。
さらに、ドル、人民元、ドン(ベトナム)、新台湾ドルでの決済に対応しており、グローバルなビジネス展開を支援します。
専任の担当者が導入支援につき、素早いオンボーディングを実現できます。
WisdomBaser公式サイト
https://wisdombase.share-wis.com/
eラーニングシステムの画面イメージ
受講者側の視点を確認されたい、とお考えの方へ
eラーニングシステム「オウルキャスト」を実際に利用した場合の受講画面をご紹介します。
・研修サイトトップ画面
・各講座のトップ画面
・受講画面
eラーニングシステムを使うと、このような形でBtoB向け研修を運営できます。
eラーニングシステムを導入して効果的にBtoB向け研修を始めよう!
この記事では、BtoB向け研修にeラーニングシステムを導入するメリット、システムの選定ポイント、そしておすすめのシステムについてご紹介しました。
本記事を参考に、貴社に最適なプラットフォームを選定し、BtoB向け研修ビジネスを成功に導きましょう。