オンラインでの習い事に関する調査データ

調査データ
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ソーシャルキャストでは、2023年6月15日~21日にかけて、オンラインでの習い事(オンラインスクール・オンライン講座)に関する意識傾向を調査するためのアンケートを実施いたしました。

この調査の目的は、

習い事にポジティブな方(オンライン・オフライン問わない)が、オンラインスクール・オンライン講座に関してどのように考えているか、感じているかを知ること、と設定しています。

どのような習い事に興味があるか、オンラインでの実施に対してポジティブ・ネガティブな点などの割合を調査データを交えて紹介いたします。

この記事では以下の傾向を知ることができます。

  • 習い事そのものへの興味関心がある方の割合
  • どんな習い事に興味があるか、やっているか
  • オンラインスクール・オンライン講座の経験割合
  • オンラインスクール・オンライン講座の理想
  • オンラインスクール・オンライン講座に対する評価
本記事では性別、年齢別で集計をしていますが、「興味がある習い事別」に集計したデータを配布しています。記事の下部からリンクされているフォームよりお取り寄せください。

1.事前調査:習い事への興味関心の状況

まずは、オンライン・オフライン問わず、習い事への興味関心についての質問を行いました。(10689名から回答を収集)

男女15歳 ~ 64歳を対象とし、年齢5歳区切りで男女別にそれぞれ500名程度の回答を収集しました。

全体としては、約46%の方が「習い事をしている・習い事に興味がある」という回答となっています。
男女別では、女性のほうが習い事に対してポジティブであるという結果となりました。
年齢別では、「年齢が低いほど習い事をしている。年齢が高いほど習い事に興味がある。」という傾向の数値が見て取れます。

15歳〜 19歳の層は習い事をしている、習い事に興味がある割合が両方とも高い傾向にあります。

2.習い事にポジティブな方に対しての調査

次に、1のアンケートで「習い事をしている・習い事に興味がある」と回答した方、4936名を対象として、以下のアンケートを依頼し2214名から回答を得ました。(年齢5歳区切りで男女別にそれぞれ100名程度から回答を収集)

質問は以下の通りです。

  1. どんなジャンルの習い事をしていますか、したいですか、興味がありますか?
  2. これまでに、インターネットを利用した習い事を受けた経験はありますか?
  3. インターネットを利用した習い事と教室に通う習い事を選択できる場合、どちらで受講したいと思いますか?
  4. インターネットでの習い事について、良い・メリットだと思うのはどういった点ですか?
  5. インターネットでの習い事について、悪い・デメリットだと思うのはどういった点ですか?
  6. あなたがオンラインでの習い事をする場合、以下のどのような実施形式が理想ですか?

2-1.どんなジャンルの習い事をしていますか、したいですか、興味がありますか?

まずは、オンライン・オフライン問わず、どのような習い事に興味があるかについて質問をしました。(ひとり3つまで選択可能)

性別での傾向

男性に人気の習い事
外国語、プログラミング、マネー、楽器、フィットネス

女性に人気の習い事
外国語、楽器、料理、ハンドメイド、フィットネス

上記は15%以上が興味あると回答があったもの。

フィットネスについては女性のほうがより人気がある傾向です。

年齢での傾向

年齢層が高い方に人気が偏っているもの
業務スキル、マネー、写真、書道、ハンドメイド

年齢層が低い方に人気が偏っているもの
塾・予備校、メイク、ゲーム、ダンス

おおむね全世代で人気があるもの
外国語、プログラミング、楽器、料理、フィットネス

上記は、10%以上の方が興味があると回答した属性の偏りで見ています。

2-2.これまでに、インターネットを利用した習い事を受けた経験はありますか?

次に、習い事をしている、したいと思っている方に対し、どの程度オンラインスクール・オンライン講座 の受講経験があるかという質問をしています。

性別での傾向

  • 男性:ほぼ半分の方が経験ある
  • 女性:35%の方が経験ある

となりました。

年齢での傾向

年齢が低いほど経験があり、高いほどない、という傾向となりました。

ただし、15~19歳の世代は経験なしが多い。

2-3インターネットを利用した習い事と教室に通う習い事を選択できる場合、どちらで受講したいと思いますか?

習い事をしている、したいと思っている方に対し、オンラインとオフライン、どちらで習い事をしたいか、という質問をしました。

全体の傾向

インターネットだけで、という回答をした方の割合は23%であったものの、オンラインとオフラインどちらも併用したい層38%と合わせると、6割以上の方がインターネットを利用して受講をすることにポジティブと言えます。

性別での傾向

男性のほうがよりオンライン受講に対してポジティブでした。

年齢での傾向

年齢が低い方が、オンライン受講に対してポジティブでした。

補足データ

以前「社内向けオンライン学習」についての調査を実施しており、その際のデータからは、

年齢が高い層は、映像をつかったオンライン学習について、

  • 経験がない方はネガティブ
  • 経験がある方はポジティブ

となっています。

オンライン学習を経験をすると評価がポジティブになる、という結果が出ています。

調査結果の記事
https://owlcast.jp/posts/01/post-1452/

2-4.インターネットでの習い事について、良い・メリットだと思うのはどういった点ですか?

性別世代問わず、良いと思っているポイントはおおむね同じようです。

※30%以上が選択したものは太字

メリットとされた点

  • 場所の制限がない
  • 教室に通わなくて良い
  • 時間の融通がきく
  • 気軽に受けられる
  • 何度も見返せる

2-5.インターネットでの習い事について、悪い・デメリットだと思うのはどういった点ですか?

デメリットと感じている点についても、属性問わずおおむね同じようです。

デメリットとされた点

  • 視聴トラブルが起こる可能性
  • 講師に会えない
  • リアルタイムに質問できない

その他の回答入力での傾向

大事なポイントが1つあり、その他の自由入力欄において複数の方が、「オンラインではモチベーション維持が難しいかもしれない」という記入をされていました。

確かに、動画を見せるだけという方法では上達の様子を見て褒めたり、学びの進捗確認を講師が確認してアドバイスすることができず、受講者のモチベーションを上げることはできないでしょう
これは、講師とコミュニケーションがとれない、ということをデメリットに感じる点と根は同じようにも考えられます

オンラインでの学習においては、何らかの形で受講者と講師が直接コミュニケーションをとる方法で、モチベーション維持の取り組みを実施するのが良いのではないでしょうか。

双方向ライブ(会議通話)や、定期的なスクーリングなどで対応ができそうです。

2-6.あなたがオンラインでの習い事をする場合、以下のどのような実施形式が理想ですか?

最後の設問として、2-3の問いに対し「オンラインで受けたい・オンラインとオフライン併用したい」と回答した「オンラインでの習い事ポジティブ層」に対して、どのようなオンライン受講形式が良いかを問いました

選択肢は以下。

  • 動画視聴型
  • ライブ配信型
  • 会議通話(映像・音声)での複数人での講義、指導
  • マンツーマン会議通話での指導
  • 上記を組み合わせて好きなように受けられる

20歳代までではライブ配信方式が好ましいと回答する方が多い傾向があるものの、30歳代以降では様々な方式を組み合わせてオンライン受講したい、と回答する方も多くなっています。特に、40歳代以上の方はそのような回答比率が多いようです。
また、「複数人・マンツーマンでの会議通話で講義指導を受けたい」という方の比率を合わせると、それなりの割合になることが分かります。これは、リアルタイムに密なコミュニケーションをとりながら指導を受けたい、という意識の表れなのではないかと考えられます。

先述の「オンライン受講のネガティブポイント」に関する質問でも、

  • 講師に会えない、質問できない
  • モチベーション維持が難しいかもしれない

という点が懸念点として上がっていました。

これを解決するために、会議通話を利用し、対面するのと同じようなコミュニケーションをとることは有用かと思われます。

実際、大手オンライン予備校などでは、オンラインでの動画講義やライブ配信講義を視聴させた後、個別に会議通話で質問を受ける(チューターを用意し質問を受ける)、ということを実施しているところもあるようですし、双方向ライブ(会議通話)方式のレッスンを実施しているところも多いようです。

これまでの結果を踏まえると、オンラインでの学びの充実度・満足度をあげるためには、教材動画だけを配信しておけばよい、一方通行のコンテンツ提供で良い、という時代ではなくなってきているように思われます。

3.補足分析 オンラインスクール・オンライン講座にポジティブ・ネガティブな層それぞれが考えるメリットとデメリット

2-2においての回答でのオンラインスクール・オンライン講座の受講経験のあるなしを属性とし、それぞれがオンライン受講に対してどういった点を良い・悪いと考えているかを集計しました。

オンライン受講経験者と未経験者では多少の傾向の差があるようですが、

  • 経験者は「通える場所がない」という点をデメリットとしている
  • 未経験者は「通わなくていい・時間に融通が利く」ことをメリットとしている

割合が高い、という点がおもしろいポイントです。

経験者は、実際にオンラインでうけてみて講師や他の受講者とのコミュニケーションをとりたい、と感じたのではないかと考えられます。文字通り教室に通いたい、という風に思っている方も存在しそうです。

既にリアル教室を運営している事業者にとっては、スクーリングも実施できるという強みを出せるポイントになりうるのではないでしょうか。

また、実際に教室がなくても、それに代わるコミュニケーション方法を用意していることは強みとしてみてもらえそうです。2-6の問いでは、会議通話を利用してオンラインレッスンを受けたいという回答も多く、これは教室に通うということの代替としての位置づけがほしい、という潜在的な意識があると捉えることができそうです。

実際に「オンラインスクール・オンライン講座」を行っている事業者の気づき

弊社のお客様で、オンラインスクールやオンライン講座を行われている事業者さま複数社から、いくつか貴重な情報を伺っています。

  • オンラインとオフラインで顧客がかぶってしまうことはほぼない(食い合いはない)
  • オンラインでどのようにオフラインのようにやるかは重要(リアルタイム性や双方向性)
  • オフラインの方にもオンラインのメリットを提供することも重要(教室に通う方への付加サービス)

様々なオンラインレッスンのタイプを組み合わせて受講したい、という方の割合が多いということも実際の事業者さまの感覚と合致しているように思われます。

今回の分析は以上です。

ソーシャルキャストでは、動画配信、ライブ配信、双方向ライブ配信すべてを実施できます。
オンラインスクール・オンライン講座を検討の事業者さまはぜひお問合せいただけますと幸いです。

お問合せはこちらから

詳細データの配布

今回の調査を、興味がある習い事のジャンルごとに集計したデータを配布しています。

データの一部:

今回記載したすべての設問のデータは以下のフォームからダウンロードできますので、よろしければお取り寄せください。

詳細データのダウンロードはこちら

 

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