- オウルキャストを導入した理由
- 対面の実習会、セミナーの価値を高める「復習環境」の構築
コロナ禍以降、学び方の選択肢が大きく広がる中で、従来の対面実習だけにとどまらず、受講後の復習や技術の定着まで支援できる環境づくりが必要だと感じていた。対面で学んだ内容を、臨床現場に戻ってからも繰り返し確認できる仕組みとして、eラーニングを提供することにした。 - 導入後の効果と今後の展望
- 『動画を届ける』から『理解度を確認する』学びの提供
小テスト・解説の導入と動画の細分化を組み合わせることで、一方通行になりがちなオンライン学習を受講生が能動的に楽しむ環境へ転換。 - リアルとオンラインが循環する「学びの遊園地」へ
オウルキャストのサイトを受講者の「コミュニティの場」へ進化させ、認知からリアルセミナー、そしてeラーニングでの復習までをシームレスに繋ぐ循環モデルの確立を目指す。
NDL株式会社様のご紹介
歯科従事者向けの臨床指導や教育実習会などで、延べ10,000人以上の指導実績を持つNDL株式会社様。長年、歯科衛生士向け教育に真摯に向き合ってこられた、業界でも歴史のある会社様です。
同社はコロナ禍において社会情勢が大きく変化する中でいち早く動画配信に着目し、弊社の動画販売サイト構築システム「ソーシャルキャスト」を導入されました。
現在は、さらに一歩進んだ学習環境を提供するため、eラーニングシステム「オウルキャスト」に切り替え。受講者の理解度と満足度をさらに高めるための教育体制を構築されています。
動画配信からeラーニングへと歩みを進めた経緯と、同社が描く今後の展望について、お話を伺いました。
NDL株式会社キャラクター「ミント君」
インタビュイー:NDL株式会社 長谷 和浩 様
1. 実習を1回で終わらせない。コロナ禍で決断した、動画による『いつでも復習できる環境』づくり
貴社には2021年に動画販売サイト構築システム「ソーシャルキャスト」をご導入いただきました。動画配信を始められたきっかけを教えてください。
私たちの教育は、講師と受講生が対面で直接技術を学ぶ、「ハンズオン実習」がメインでした。そのため、2020年頃からのコロナ禍によって対面での実習開催が非常に難しくなり、事業としてはこれまでにない大きな変化を迫られる状況になりました。
そこで、座学セミナーをWebセミナーやアーカイブセミナーに移行しました。
また、実習セミナーは学んでいただいた技術をいつでも復習できる動画にして、提供・販売することにしました。
システムを選定するにあたっては、費用を抑えながらもシステマチックに運用できることが条件でしたが、その点ソーシャルキャストは私たちの要望にぴったりで、スムーズに導入することができました。
導入初期の成果や、受講生のみなさまの反応はいかがでしたか?
導入後の1年半ほどは、このアーカイブ動画の売上が事業の大きな支えとなってくれました。
また、実習を終えて現場に戻った受講生の方々から「テキストだけでは、どうしても細かい技術を復習することが難しい」という声をいただくことがあったのですが、動画でいつでも復習できる環境を構築したことで、その課題もクリアできました。受講生が臨床現場で自信を持って技術を再現するための、非常に心強いツールになりました。
2. 激化する市場で選ばれ続けるための『受講者満足度を高める仕組み』への投資
そこから、今回eラーニングシステム「オウルキャスト」に切り替えられた背景には、どのような課題があったのでしょうか。
コロナ禍を経て、業界内でも同業他社様や材料メーカー様、個人事業主の方などが、安価あるいは無料でウェブセミナーを配信するようになりました。市場が大きく変化したことで、従来の動画を並べて見せるだけのサイトでは、徐々に新鮮味や強みを出しづらい状況になってきたんです。
現在は対面でのリアルなセミナーに回帰していますが、世の中のライフスタイルも変わる中で、以前と全く同じやり方のままではいられないと感じていました。
価格競争という現実もある中で、単に価格で比較されるのではなく、「受講者が本当に求めているものは何か」「私たちだからこそ提供できる価値は何か」を改めて見直す必要があると感じていました。
そこで、対面実習で培ってきた強みを活かしながら、受講後の復習や理解の定着まで支援できる仕組みづくりを模索していました。
他社のシステムとも比較検討されたのですか?
はい、他社のシステムも3社ほど比較しました。ただ、最終的には使い慣れているソーシャルキャストのベースを活かせる安心感、そして営業担当の方からの提案に非常に納得感があったことから、オウルキャストへの切り替えをすることに決めました。
他社と価格で張り合うのではなく、私たちの実習を選んでくださった受講者の満足度を、仕組みとして徹底的に高めていこうと決断したんです。
3. 『動画を届ける』から『理解度を確認する』へ。小テストと動画分割で生み出す学習モチベーション
オウルキャストに切り替えたことで、具体的にどのような取り組みを始められましたか?
現在は、OHIシリーズ(⼝腔衛⽣指導)の受講者向けに、eラーニング機能を使って「小テスト」と「解説」の提供をスタートしています。これまでは動画を届けるだけの一方通行になりがちでしたが、テストを組み合わせることで、受講者自身が『本当に理解できているか』を確認できるようになりました。
歯科医師向けのコースでは、オウルキャストのレッスン機能を使い、受講いただいたその日から復習動画を視聴いただけるようにしています。
また、ソーシャルキャストのときから提供していたSRP実習会シリーズの復習動画も、これまでは1時間半ほどあった長尺の動画でしたが、部位やテーマごとに細かく「分割」する作業を進めています。
動画を細かく分割することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
受講者にとっては、臨床現場で悩んだときに「見たい部分をピンポイントですぐに探せる」という利便性があります。さらに、レッスンが細分化されていると、一つずつクリアしていく達成感が生まれ、「コンプリートしたい!」という学習へのモチベーション向上にもつながっているようです。
また今後の運用の面でも、分割した短い動画は、新しくセミナーを案内する際のサンプル動画や、無料コンテンツへスムーズに転用できるメリットがあると考えています。
素晴らしい工夫ですね。今後はどのように学習コンテンツを発展させていく予定ですか?
今はまだ工夫を重ねている段階ですが、講師陣や受講者のみなさまのご要望を取り入れながら、ブラッシュアップを繰り返していきたいと考えています。
たとえば、実際のレントゲン写真の画像を使った設問や、セミナー内の実際の動きを取り入れた動画設問など、より知識が定着するような、さまざまな工夫を凝らしていく予定です。
4. 講師陣の知見を次世代へつなぐ資産に。リアルセミナーの付加価値を高める「学びの遊園地」の創り方
長谷様が考える、オウルキャストの最大の可能性はどこにあると感じていますか?
オウルキャストに切り替えてからよく思うのですが、従来の「ホームページ」は商品を並べて買ってもらうための「店舗」という感覚があります。
それに対して、この「オウルキャストで構築したサイト」は、歯科衛生士のみなさんが集まる「コミュニティの場」であり、「学習の場」でもある、いわば『学びの遊園地』のような存在にしていけると感じています。
今後、どのように事業を発展されていくのか、展望をお聞かせください。
私たちが理想としているのは、リアルとオンラインがシームレスにつながる以下のような循環モデルです。
- SNSでの認知:YouTubeやInstagramに気軽に見られる短い無料動画をアップし、私たちの活動を知っていただく。
- 会員登録と動機付け:興味を持った方がオウルキャストのサイトを訪れ、無料会員登録をして少し深い学習コンテンツなどを視聴する。
- リアルセミナーの受講:さらに深く学びたい方が、有料の対面実習を申し込み、受講する。
- eラーニングでの定着:受講後、再びサイトに戻って復習動画や小テストを繰り返し活用し、現場で使える技術として定着させる。
この心地よい学びの循環の中核(ハブ)として、システムを位置づけています。
私たちが長年培ってきた、そして講師陣が持つ優れた知見やノウハウを、ただその場限りのものにするのではなく、次の世代へと引き継いでいくための大切な「資産」としても、これからもオウルキャストをフルに活用していきたいですね。

